新生児は一回に飲む量が少なく、飲んでも排便されやすいため、すぐにおなかがすいてしまいます。また、決まった量を毎回飲まなく、多い時もあれば少ない時もあります。この時期の赤ちゃんが泣いてミルクを欲しがったら、その度に飲みたいだけ飲ませてあげましょう。
非認知的能力・非認知能力
非認知的能力とは、例えば、目標に向かって頑張る力、他の人とうまく関わる力、感情をコントロールする力などです。
数がわかる、字が書けるなど、IQなどで測れる力を「認知的能力」と呼ぶ一方で、IQなどで測れない内面の力を「非認知的能力」と呼んでいます。
平成30年3月に告示された新保育所保育指針改定に関する議論のとりまとめでは「自尊心や自己制御、忍耐力といった社会的情動的スキルやいわゆる非認知的能力を乳幼児期に身に付けることが、大人になってからの生活に大きな差を生じさせるといった研究成果などから、乳幼児期、とりわけ3歳未満児の保育の要性への認識が高まっている。」とされています。
したがって、保育園、幼稚園、認定こども園といった幼児教育施設では、非認知的能力の育成が重要と言われます。しかし、これは認知的能力を無視するものではありません。(保育所保育指針ガイドブック参照)
ハイハイの大切さ・はいはいの大切さ
ハイハイとは手と足のひざを交互に出して前に進むことです。
個人差がありますが、赤ちゃんは10ヶ月を過ぎる頃に、手と足のひざを交互に出して前に進むようになります。ハイハイは全身の筋肉やバランス感覚が鍛えられる大切な運動です。
最近ハイハイをあまりせずに、立てるようになる赤ちゃんが増えてきました。両親や祖父母も独り立ちする姿に喜びます。
ところが、ハイハイをあまりせずに立つ赤ちゃんに怪我が多いのです。これは筋肉やバランス感覚を鍛える時期が短かったからです。
大井保育園ではハイハイを大切にしています。すでに立てるようになった赤ちゃんだけでなく、1歳児、2歳児でもハイハイをする運動を取り入れています。トンネルをくぐったり、テーブルを斜めにして登らせたり、階段上りをさせたり、工夫は様々です。
偏食の克服方法
子どもが苦手とすることが多い食品と、克服方法について「子どもの食事研究所」でまとめられていました。
◆野菜が苦手◆
しっかりゆでて、アクを除いてから調理しましょう。
うまみのある肉やベーコン、油揚げと組み合わせたり、ダシを効かせたり、ゴマやしょうゆなどの香ばしさを利用すると、野菜そのものの味がやわらぎ食べやすくなります。
初めのうちは少量を刻んで調理し、徐々に形を残して味付けなどを工夫すると、子ども自身「食べられるようになった」と自信がつき、野菜嫌いを克服できるかもしれません。
◆魚が苦手◆
生臭さや内臓・血合いの苦さを苦手とすることが多いので、新鮮な魚を使い、下味や味付けで臭み・苦味を抑えます。
また、骨ごと食べて嫌な思いをしたことが原因となって魚嫌いになることもあるので、幼児のうちは骨や皮は取り除いて調理しましょう。
塩焼き・照り焼き・煮魚・フライなど、魚の持ち味にあった調理法や味付けを試してみましょう。
◆肉が苦手◆
肉の噛み切りにくさを苦手とする幼児が多いようです。肉の繊維を短くするように切ったり、ひき肉を使って食べやすく調理しましょう。
肉のにおいが苦手な場合は、ケチャップやカレー粉などで味付けすると食べやすくなります。
(子どもの食事研究所より)
偏食への対応
幼児期は精神の発達が目覚しく、食べ物に対する好き嫌いの感情もはっきりとしてきます。好き嫌いは自己主張の現われであり、この時期に好き嫌いがあることは珍しいことではありません。
好き嫌いの原因には、単にその食べ物を食べ慣れていない、以前食べたときに嫌な思いをした、親自身がその食べ物が苦手、ということ等が考えられます。
決して無理強いはせず、調理法や味付けを工夫したり、時には子供と一緒に苦手な食べ物を調理するなど、子どもの意欲を引き立てながら好き嫌いを克服しましょう。そして、少しでも食べられたらたくさんほめましょう。
周囲の大人は、「ある食品が食べられなくても、欠ける栄養素は他の食品で補える」、「成長に従い、好き嫌いも減る」というように、気持ちをおおらかに持つことが大切です。
(子どもの食事研究所より)
保育所保育指針
保育所保育指針は、保育所保育の基本となる考え方や保育のねらい及び内容など保育の実施に関わる事項と、これに関連する運営に関する事項について定めたものです。
全ての子どもの最善の利益のためには、子どもの健康 や安全の確保、発達の保障等の観点から、各保育所が行うべき保育の内容等に関する全国共通の枠組みが必要となります。このため、一定の保育の水準を保ち、更なる向上の基点となるよう、保育所保育指針において、 全ての保育所が拠るべき保育の基本的事項を定めています。
全国の保育所においては、この保育所保育指針に基づき、子どもの健康及び安全を確保しつつ、子どもの一日の生活や発達過程を見通し、それぞれの保育の内容を組織的・計画的に構成して、保育を実施することになります。この意味で、保育所保育指針は、保育環境の基準(児童福祉施 設の設備及び運営に関する基準(昭和 23 年厚生省令第 63 号。以下「設 備運営基準」という。)における施設設備や職員配置等)や保育に従事 する者の基準(保育士資格)と相まって、保育所保育の質を担保する仕組みといえます。
(保育所保育指針解説引用)
ペンタトニック
私たちがなじんでいる「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ」は7つの音階で構成されています(=ダイアトニックともいいます)。
ペンタトニックとは、この音階から2つの音階を抜いて5音階で構成する音の列の総称です。ペンタトニックの特徴は、どの順番で鍵盤をたたいても、にごりあわない音階の組み合わせでできています。つまりどう叩いても、美しい音律になるので、楽しい。「曲を弾く」のではなく、「曲が生まれる」のです。そこが、楽器というより、おもちゃと言える特徴なのです。弾く、演奏するのではなく、生まれてきた音色や音律を聴き、感じる、その感性が育ちます。これはすごく心を育てます。日本のわらべ歌や童謡にも、ペンタトニックの5つの音階だけで構成されている曲が数多くあります