唱歌
唱歌とは本来歌を歌うことの意味です。しかし、一般には明治初期から第二次大戦終了時まで学校教育用につくられた歌のことを指すか、または教科そのものを言います。今で言う音楽科のことです。これに対し、童謡という言葉もあります。
唱歌の誕生は、1872年(明治5年)に学制が発布され、小学校の教科の一つとして「唱歌」の時間が設けられた時でした。
そして、唱歌の時間のための教科書が、学制発布より10年を経過した1881年から1884年にかけ3冊にまとめられました。
名称を、「小学唱歌集初編」「小学唱歌集第二編」「小学唱歌集第三編」といい、これが、わが国最初の官製の音楽教科書です。
(出典:「童謡・唱歌の世界」)