3歳児神話

 3歳児神話とは、子供が3歳になるまでの子育ては母親がすべきだという考え方。それをしていないと、子供が大きくなってから注意欠陥、攻撃性、反社会的行動をとるようになるというもの。これに対して、国立精神・神経センター精神保健研究所家族・地域研究室長の菅原ますみ氏は2001年4月に開かれた日本赤ちゃん学会で、最終的に270組の親子を14歳まで追跡調査した結果、「幼児期の母親の仕事の有無は、子供の問題行動に関係しない」という結論を発表している。子供が3歳未満の時に働いていた母親は約25%だったが、母親が働いていたグループと働いていなかったグループでは、働いていたグループの方が問題行動が少なく、育児環境は直接関係がないという。
(Yahoo!辞書)

川崎病

 川崎病とは、全身の血管が炎症を起こす病気です。(別名/急性熱性皮膚粘膜リンパ節症候群)
 主に4歳以下の子に見られます。
 川崎病の症状は、急に39度前後の熱が出て、5日以上続き、発熱して2-3日後に全身に発疹が出ます。首のリンパ節が腫れ、目は充血し、唇は真っ赤になって、舌にはイチゴのようなブツブツができます。原因はよくわかっていません。
 川崎病では冠動脈に血栓ができやすいので、入院しアスピリンや血管凝固防止剤を用いて治療します。治ったあとも定期的に検査を受けて経過を観察することが必要です。
 かかった子の1割ぐらいに心臓血管障害が残るため、かぜかなと思っても、疑わしい症状に気が付いたら必ず医師に見てもらいましょう。
(引用:赤ちゃん・子どもの健康医学事典)

緘黙

  緘黙(かんもく)とは、しゃべらないこと、だんまり、無言のことです。
 子どもの問題では、「場面緘黙(ばめんかんもく)」といわれています。この子どもたちの特徴は、家庭内では自由に話し、元気に遊びますが、学校や保育園などに行くと、まるで貝のように口を閉ざしてしまい「話をしなくなる」ことです。多くの子どもたちが中学を卒業すると、見違えるようによく話すようになるため、放っておけばよいと極論する人もあります。しかし、場面緘黙症の子どもの全てが将来問題なく生活できるようになるとは限りません。情緒的に未成熟で、特に人との関係で過剰な不安を抱きがちです。社会生活を送る上で、人との関係をうまく保てず、自信が持てないため、自分の心の中を見せないようにしてしまっているのではないかと考えられます。
 言葉を話さないことを異常なことと決め付けて言葉を出すように強要したり、話が出来ないことを理由に罰を与える指導は、症状を悪化させこそすれ、改善させることはないと言ってもよいでしょう。それは、場面緘黙症の子どもの弱々しい心を傷つけ、萎縮させ、人に対する悪いイメージを強めることにしかならないからです。家族以外の人に対して過剰な不安や緊張、警戒心を持っています。なかでも、権威を感じさせる人の前では特にそれが強く現われます。返事を要求しないこと、返事をしなくてもすむ話しかけをすることに心がけましょう。返事ができなかったときの失敗感を持たせないようにするためです。言葉よりも行動や情緒の表現のほうが早く改善されますので、子どもが話をしなくても、表情や動作で自由に自己表現できることを目標にした指導をすることがまず必要です。(参考資料『家庭育児辞典』)

子どものメディア漬けを危惧する…その⑤

medea 自宅でひとり遊びをする小学生が増えたと聞きます。学校から帰って塾に行く直前まで、塾のない日は食事の時間ぎりぎりまで(そして、食事後も深夜まで)自宅でもくもくとゲーム機やパソコンに向かって一人遊びをする子どもが増えたと聞きます。
 本来「一人遊び」とは、幼児の遊び方の種類で、3歳を過ぎると自然に子ども同士の遊びを求める欲求が起こってくるものです。それも自宅にこもる遊びではなく、みんなで外で走り回ったり、野球やサッカーなどのスポーツをしたがるものです。あるいは、友だちと一緒に自然現象や社会現象を見つけ回り、触れることをしたがるものなんです。ところが、それをしないで自宅で一人遊び…。(ゲームやパソコンソフトは、子どもの心を虜にするだけの相当な資金を投入し、さまざまな工夫を凝らしているんでしょうね)
 私が危惧していることは、子どものメディア漬けが進むと、子どもの体力と、コミュニケーション能力が低下し、自然体験や社会体験不足で、自然を愛する心や社会性が育たないということです。皆さんはどう思われますか?

だるまさんの

作: かがくい ひろし
出版社: ブロンズ新社
読んであげる年齢:0歳から大丈夫です。
内容の紹介:「だるまさんが」の第二弾です。第二弾は更にシンプルで、一つの絵に言葉がひとこと、のページ。これだけで、何十回も子ども達が大喜びします。大井保育園でも0歳児クラスのお友達がみんな大喜びです。子ども達は、本を出しただけで指さして「あ・あ・あ・」とつぶやきます。読み終わったら人差し指を立てて「もういっかい!」と催促するんですよ。まだまだ喃語の子ども達ですが、しっかり会話します。凄いですよ。
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子どものメディア漬けを危惧する…その④

 皆さんは、「平行遊び(並行遊び)」という言葉をご存じですか。平行遊びとは、幼児の遊び方を表す言葉で、歩き始めてから3歳くらいまでの遊びです。
 この時期の子ども達は、同じ場所にいるのですが、それぞれが、それぞれの遊びを持ち、他者と関わらないで遊びます。それが発達段階です。

 平行遊びは、てっきり幼い年齢特有の遊びだと思っていましたのに、最近では、小学生、中学生、あるいは高校生でも並行遊びをしますよ。電車で子どものグループに出くわしたならば、彼らの行動を観察してください。たいがいが横にいる友だちと話をすることもなく、それぞれがそれぞれのゲーム機やスマホを取り出し、夢中になります。決して友だちと関わろうとしません。
 小中学生の平行遊びは、家の中でも行われているそうです。「遊びに行っていい?」「うちにおいで。遊ぼう」と約束を交わし、一緒になってもそれぞれがそれぞれのゲームに夢中になっていると聞きます。同じ空間にいながら、関わりを持たない。まるで3歳の幼児と同じです。
 人間は、他者と関わりを持つ(喧嘩をしたり、悩みを打ち明けたりする)中で、他者の良さを発見したり、自己を振り返ったりしながら、大人になっていくものです。メディア漬けでは、大人になれないと私は危惧していますが、皆さんはどう思われますか?

子どものメディア漬けを危惧する…その③

 子どものメディア漬けは、親の問題です。メディア漬けで育った世代が親になり、親のメディア漬けが結果として子どものメディア漬けを招いていると考えています。
次の文章は、NPO法人こどもとメディア代表理事の清川輝基さんの講演からの抜粋です。「大人は携帯を片時も離さず、家庭では子供にテレビ、ビデオ見せている。7割の母が、テレビを見ながら、テレビをつけっぱなしで、赤ちゃんの目を見ないで授乳、ミルクを与えている。赤ちゃんの脳の発達が形成される大切な0歳、1歳の時から赤ちゃんのアイコンタクトを母が拒否して、赤ちゃんの脳に強烈な人工光線、電磁波刺激をあびせる。眼を見合わせ、肌を触れ合わせて声をかけて子供と触れ合う親子の愛着形成の大切な時期にテレビ、携帯などのメディアに親子のふれあいの時間を奪われている。親子の愛着形成には2歳までの話しかけ、言葉が大切といわれている。母からの言葉かけが少なく、テレビ、ビデオからの言葉では言語の形成は発達しないし、言葉の力は育たない…」
私は、子どものメディア漬けは、親の責任だと考えています。皆さんはどう思いますか?

子どものメディア漬けを危惧する…その②

「日本小児科医会・子どもとメディア」対策委員会が、「子どもとメディア」の問題に対し次のような具体的提言を行っています。

提言
 影響の一つめは、テレビ、ビデオ視聴を含むメディア接触の低年齢化、長時間化です。
 乳幼児期の子どもは、身近な人とのかかわりあい、そして遊びなどの実体験を重ねることによって、人間関係を築き、心と身体を成長させます。ところが乳児期からのメディア漬けの生活では、外遊びの機会を奪い、人とのかかわり体験の不足を招きます。実際、運動不足、睡眠不足そしてコミュニケーション能力の低下などを生じさせ、その結果、心身の発達の遅れや歪みが生じた事例が臨床の場から報告されています。このようなメディアの弊害は、ごく一部の影響を受けやすい個々の子どもの問題としてではなく、メディアが子ども全体に及ぼす影響の甚大さの警鐘と私たちはとらえています。特に象徴機能が未熟な2 歳以下の子どもや、発達に問題のある子どものテレビ画面への早期接触や長時間化は、親子が顔をあわせ一緒に遊ぶ時間を奪い、言葉や心の発達を妨げます。
 影響の二つめはメディアの内容です。メディアで流される情報は成長期の子どもに直接的な影響をもたらします。幼児期からの暴力映像への長時間接触が、後年の暴力的行動や事件に関係していることは、すでに明らかにされている事実です。メディアによって与えられる情報の質、その影響を問う必要があります。その一方でメディアを活用し、批判的な見方を含めて読み解く力(メディアリテラシー)を育てることが重要です。

具体的提言

1. 2 歳までのテレビ・ビデオ視聴は控えましょう。
2. 授乳中、食事中のテレビ・ビデオの視聴は止めましょう。
3. すべてのメディアへ接触する総時間を制限することが重要です。1 日2 時間までを目安と考えます。テレビゲームは1日30 分までを目安と考えます。
4. 子ども部屋にはテレビ、ビデオ、パーソナルコンピューターを置かないようにしましょう。
5. 保護者と子どもでメディアを上手に利用するルールをつくりましょう。

交通事故は7歳が突出

 子どもの交通事故を減らそうと、全国一斉に通学路での取り締まりが23日に行われた。実は歩行中の交通事故で死亡したりケガをしたりした人の数を年齢別に見ると「7歳」が突出していて、去年1年間で1462人となっている。なぜなのか?

 小学校入学前は保護者が一緒に歩いているが、小学校に行くと子どもだけで登下校したり、1人で友達の家に遊びに行ったりすることが増える。1人で危険に気づかないので、事故に巻き込まれやすい。

 8歳になると、なにが危険かを経験で覚えるので、事故が減るとみられている。そのため、7歳の事故を減らす対策が必要となる。

 この統計を取った交通事故総合分析センターは、小学校入学前に家の周りの道路を学んでおくことを呼びかけている。通学路や公園までの道のりで1人でも安全に行動できるよう、入学前に時間をかけて保護者が一緒に歩いて学ぶことだ。

 日頃の積み重ねで事故をくい止められるかもしれない。(引用:日テレNEWS24)

子どものメディア漬けを危惧する…その①

◆子どものメディア漬けを危惧する…その①
 今日のつぶやきは、子どもとメディアに関することです。ここでいうメディアとはテレビ、ビデオ、テレビゲーム、携帯用ゲーム、インターネット、携帯電話などを意味します。特に、乳児や幼児期ではテレビやビデオ、学童期ではそれに加えてテレビゲームや携帯用ゲーム、思春期以降ではインターネットや携帯電話、スマートフォンなどを含みます。日本でテレビ放送が開始されてから約60年。それ以後メディアは急速な勢いで発達し、国民生活の豊かさと経済の発展に大きく寄与しています。その一方、日本の子どものメディアとの長時間に及ぶ接触は「人類がいまだかって経験したことのない」ものと言われており、心身の発達過程にある子どもへの影響が懸念されています。
 皆さんは「日本小児科医会」に「子どもとメディア」対策委員会という組織があるのをご存じですか?その「子どもとメディア」対策委員会が、「子どもとメディア」の問題に対する提言を行っています。 その提言内容は次回にお知らせします。

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