受動喫煙
受動喫煙(じゅどうきつえん)とは、喫煙者の周囲にいる非喫煙者がタバコの煙を吸い込むことです。たばこの煙には、先端から立ち上がる副流煙、喫煙者の吐き出す煙があります。こどもの喫煙のほとんどは、これらを吸う受動喫煙です。こどもの受動喫煙で、気道アレルギーが悪化して、ぜんそくが治りにくくなったり、乳幼児突然死症候群(SIDS)が増えるなどの健康影響が報告されています。部屋の中でたばこを吸いますと、知らず知らずのうちにたばこの煙は空気中に滞留しています。とくに今日の住宅はエネルギーの節約のため気密性が高く、この状態が長く続きます。こどもが家に帰ってきて、こうした部屋で数時間過ごしたとすると、直接、喫煙者の側にいてたばこの煙を吸ったのと同じ、場合によってはその何倍もの煙を吸うことになります。家族がたばこをやめることが一番いいのですが、それができなけければ、せめて家の外で喫煙するようにしましょう。