家庭教師
家庭教師とは、青少年を家庭など私的な場所でマン・ツー・マン指導をする教師のことをいいます。
ヨーロッパにおける家庭教師は、チューターtutorとよばれ、これは元来、未成年者などの保護者、後見人、監視者などの意味をもち、通例住み込みの家庭教師あるいは私的教師などの意味に用いられます。
日本における家庭教師は、ヨーロッパのように学校教育にかわるというものではなく、あくまでも学校教育を補足し、進学のための学業成績を向上させるという役割をもっているものです。歴史的にみると、明治末・大正初期ごろから、中産階級以上の家庭で家庭教師を雇うことが行われたが、それはきわめて少数でした。家庭教師の需要が爆発的に増加するのは、第二次世界大戦後、とくに昭和40年代以降です。昭和40年代は、それ以前に比べて後期中等教育も高等教育もともに進学率が急上昇し、その結果入学試験が過当競争化した時期でした。そして家庭教師のおもな供給源は大学生でした。ただし、その後大手学習塾などの増加にしたがい家庭教師は下火となっています。
(引用:ヤフー百科事典)