飛び込み出産
飛び込み出産とは、妊娠中に定期的な健診を受けず、産まれそうになってから病院に駆け込むことをいいます。
2008年、読売新聞社は飛び込み出産の実態を調査しました。
調査は、高度な産科機能を持つ総合周産期母子医療センターとして指定されている医療機関と、今後指定される予定の医療機関計73か所に対して郵送で行い、67か所から回答を得ました。
回答によりますと、2008年の1年間に「飛び込み出産」をした未受診妊婦は計301人に上りました。未受診の理由は「経済的困難(費用負担ができない)」が最も多く146人と49%を占めました。「健診が不要と考えていた」妊婦も42人いました。
この調査結果について、未受診妊婦の問題に詳しい独協医大の渡辺博教授は「未受診妊婦が増えているということは医師の間で言われていたが、実際に301人もいたことが明らかになった意義は大きい。飛び込み出産は母子にとって危険が高く、放置できる問題ではない。経済的困難が最大の原因ということからも、妊婦健診の公費負担を増額することが、最も現実的な対策だろう」と話しています。
(出典:読売新聞)